技術者の、技術者による、技術者のための会社 株式会社ワット・コンサルティング

スクール修了後の先輩たち 鳥居 篤の近況

地図に残らない仕事。
基礎工事前の山留工事で
安心と安全を届ける

人の役に立ちたい。航空自衛官、そして土木

人の役に立ちたい。そんな思いから、大学を卒業したあとの進路は航空自衛官と決めていました。もちろん、人の役に立つという意味では陸上自衛隊でもよかったのですが、私は地元が浜松で、浜松に基地を持つ航空自衛隊に親しみがあったんです。

倍率40~60倍の難関もクリア。もう航空自衛官になれると思っていた最後の身体検査で、その進路は閉ざされました。“盲腸の手術痕”がNGだったんです。さすがに落ち込みましたが、気を取り直して自衛官以外で人の役に立つ仕事を考えた答えが土木でした。

でも大学は経営学部。建築や土木工学というのは理系分野です。文系の自分がそこに行けるのか、調べました。そうしたら、あったんです。文系・未経験でも土木に挑戦できる会社を洗い出し、優先順位をつけて面接に臨むことにしました。

その第一志望がWATでした。他社と比較して、明らかに研修が充実している。ここまで研修に力を入れている会社は他にありませんでした。そして、その研修内容も共通研修と専門研修というカテゴリーがあり、「専門研修は建築・設備・土木から一つを選択」というように、土木の専攻がありました。

面接でもきちんと「土木を専攻したい」ということをお伝えし、無事、私の土木への挑戦が始まりました。

未経験から土木に挑む。WATの自社スクールでの授業

自社スクールで土木の授業をして下さるのは大手ゼネコンご出身の諸永先生です。諸永先生は半世紀近くを土木分野で活躍されてきたベテラン技術者。未経験で何もわからないところから、こんな先生に教えていただけることに感謝をしました。

「土木は、水と土とコンクリートと鉄のことをマスターすればいい」。授業のはじめの頃、先生がそうおっしゃいました。私が今、配属されているのは山留工事(基礎工事前に周囲の土や水が流れ込まないようにする工事)の専門会社。まさに山留杭は“鋼材とセメントで水と土の浸入を防ぐ”ものです。現場で最初に思い出した先生の言葉でした。

授業は土木施工管理技士の資格取得テキストを教科書に、ビデオをみながら進行します。その一つひとつに先生の解説が入るスタイル。学生の頃は授業が眠かったものですが、先生の生の経験談は眠くなりません。今まで勉強で、こんなに面白く、楽しみながら学習できたことはありませんでした。

その理由は先生の経験談ともうひとつあります。それは自分が心からやりたいことだから、集中力が今までと違ったのだと思います。研修が終わった時には「資格取得のテキストも全部頭に入っている。自分はわかっている」という自信がありました。しかし、現場に出て待っていたのは、それを超えるものでした。

地図に残らない仕事。安心・安全に貢献する山留工事

私の配属先は、山留工事を専門とする会社です。そして私は、その山留工事の専門業者の責任者という立場にいます。専門業者と現場監督の役割の違い。つまり、現場監督であれば、授業で学んだ工法や出来形をわかっていれば、専門業者を動かせる。でも専門業者の立場はその専門分野をもっと詳細にわからなければならない。“やる側”と“やらせる側”の違い。

授業で学んできたことは知っていて当然、大前提のこと。最初は荷が重かったです。常に現場監督から質問されて「わからない」では済まされないわけですから。職人さんは業界の大先輩たちばかりですから、何度も何度も質問に行きました。

幸い、山留工事の会社は少なく、新顔はすぐにわかるので「若いのが入って来たな」と面倒をみて下さいました。職人さんというのは、自分の専門分野・仕事には厳しいですが、人にはやさしく、人を大切にする人が多いです。

仕事に集中している時は、本来質問はNGなのですが、“もうこのタイミングしかない”という急ぎのシチュエーションも多く、そんなタイミングでも何度も訊きに行ったことがあります。

そんな「どうしましょう?」が続いていた現場配属の最初の頃、「それじゃダメだぞ」と何度か言われたことがあります。つまりそれは「お前はどう思っているんだ?」ということ。

職人さんに丸投げでは自分のいる意味がない。それからは自分で一回答えを出してから訊きに行くようになりました。まだ「そうじゃない」と言われることの方が多いですが、「それでやろう」と言われることもポツポツと出てきました。

答えを出すためには知識が必要。現場で訊くことと、自分で購入した高価な専門書で知識を蓄えること。その両輪を廻して1年1か月です。

この仕事は「地図に残らない仕事」。工事が進めば、山留杭は撤去されます。でも基礎工事以降の工事をする人が安全に作業を行えるためにも、そして出来がった構造物を利用する人がずっと安心して安全に利用できるためにも、絶対必要なもの。間違いなく、人の役に立つ仕事です。

山留工事のスペシャリストか、幅広く土木の分野で橋や道路などを手掛けるのか、まだわかりません。3年、5年と経験を積んでその先のビジョンは考えたい。いずれにしても、土木の仕事は、人々の生活に不可欠なインフラをつくる、人の役に立つ仕事です。

鳥居 篤(とりい あつし)

鳥居 篤(とりい あつし)

入社年:2015年 新卒入社

入社動機:「人の役に立ちたい」という思いから航空自衛官を志望。倍率40~60倍ともいわれる難関をクリアしたが最後の身体検査で“盲腸の手術痕”を指摘され入隊を断念。そんな彼が自衛隊以外で「人の役に立つ」仕事として出した答えは土木であった。文系・未経験からでも土木に挑戦できる会社として優先順位をつけ、第一志望がWAT。「他社と比較して明らかに研修が充実していた」「専攻に土木があった」と語る。24歳という若さにして、その落ち着き度合いが印象的。人間として自分はどう生きるのか。社会とどう関わるのか。言葉と言葉の間の沈黙にそんな意識の高さ、迫力を感じた。最初の配属先が一般的な施工管理ではなく、山留工事の専門会社という特殊環境においても決して逃げない意志の強さは、自分はどう生きるのかという問いに立ち向かっているようにもみえる。「人の役に立ちたい」という確固たる思いがあるからこその強さであろう。それが成長の原動力となることは間違いないと思う筆者であった。

主な現場経歴

  • 01. 都内大学の新校舎棟 新築工事(建築)
  • 02. 都内大学医学部付属病院 増改築計画(建築)
  • 03. 都内ホテル 新築工事(建築)
  • 04. 都内大学研究所の棟新営工事(建築)
  • 05. 都内環状道路のジャンクション立坑工事(土木)
  • 06. 著名テーマパークのアトラクション山留工事(土木)
  • 07. 都内地下鉄駅の出入口工事(土木)
  • 08. 都内地下鉄駅のエレベーター設置工事(土木)
  • 09. 著名コンサートホールの解体工事(解体)
  • 10. 都内著名ホテルの解体工事(解体)

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