技術者の、技術者による、技術者のための会社 株式会社ワット・コンサルティング

スクール修了後の先輩たち 梅木 俊尚の近況

いつ自分が振り返っても
建物はそこにある。
この専門職を極めたい

手に職をつけて、それを極めたい

大学は商学部、大学院では簿記会計。一般的なサラリーマンではなく、「技術で生計を立てたい」「手に職をつけて、それを極めたい」という思いでそんな進路を辿りました。もちろん、当初の予定は簿記会計の職に就くことにありましたが、大学院に通っていた頃、マンションのリフォームや東京オリンピックによる建設需要など、建築・建設分野における需要が拡大しているというニュースを目にして「面白そうだな」と感じ、進路を軌道修正したんです。

ただ、これまで学んできたことと全くの畑違い。未経験から建築分野の職に就くことはできるのか。そう思って、就職ナビや企業ホームページをみて調べました。

大手ゼネコンは学部・学科で採用を限定しているが、建設技術派遣の会社なら学部・学科を問わず未経験から正社員として入社し、大手ゼネコンの仕事ができる。そういった建設技術派遣の会社を軒並み調べてみて、出会ったのがWATでした。

未経験である私が重視したのは、やはり研修制度。どの会社も「研修」は謳っているのですが、2週間から長くても1ヵ月。それに対して、WATの研修は2~3ヵ月。しかもカリキュラムもホームページで公開されており、科目数(12科目+WEB資格講座)や履修時間(300時間以上)は他社と比べて圧倒的。大手ゼネコン・サブコン出身の講師の先生が専門学校レベルの授業をしてくれます。まったくの迷いなくWATに決めました。

現場に出て1年8ヵ月。更地から建物が建つプロセスを経験

研修では、参考書どおりの学習に留まらない実践的な学習が多かったです。例えば、足場図や仮設図。実際の図面をみて、どう足場を組むのか、どう工事計画を進めるのかを考える。これらの経験は実際に現場に出て、すぐに活かせました。建築の齋藤先生をはじめ、そういった実践的な知識を授けて下さった講師の先生方に感謝しております。

私の配属先は55階建ての免震型タワーマンションの新築工事。配属されて1年8ヵ月です。更地の状態の時に配属されて、山留工事(地中に壁をつくり、地下水の浸入を防ぐ工事)から経験。現在、躯体工事が30数階まで、仕上工事が10数階まで終わっています。更地から建物が建つ工程をずっと経験できていることはとても貴重な経験であり、ありがたいと思っております。

配属初日は、まだ何もわからないので先輩についてまわりました。2週間も経つと、段々現場の様子がわかってきて、職人さんへの連絡係や場内の清掃・整美を行うようになりました。そして1か月経ち、杭工事が始まる頃、初めて仕事を任されたんです。杭工事とは地下50mくらいにコンクリートの杭を打ち込む工事です。この工事の施工工程の写真撮影と配筋検査(鉄筋の組み立て検査)を任されました。

やっと貢献できた、という喜び。1ヵ月から3ヵ月目の手応えでした。ただ、杭は地中なので、この時点では見かけは更地。カタチのみえる達成感ではなかったですけどね。

「現地現物」。現場で継承される現場監督の心得

やがて基礎工事が始まり、自分の担当が決まりました。コンクリート担当。鉄筋を組み、型枠をつくって、型枠にコンクリートを流し込むことを「打設」といいますが、この打設計画からコンクリートの発注、実施が私の初めての担当でした。

打設計画を立て、プラントに発注。ミキサー車がコンクリートを運んでくる。手配しておいたポンプ車でコンクリートを流し込む。そして検査まで。初めて自分が担当して出来上がった出来形(できがた)を見た時は達成感がありました。“出来て当たり前”だけど、自分には大きな一歩。そんな実感を噛み締めた瞬間でした。

この仕事を終えてから、計画→実施→確認という一連の流れが掴めた気がします。1年8ヵ月経った現在は、PC(プレキャスト:柱や梁など、運ばれてくる部材)と鉄骨の担当を1~10まで任されています。

最初はこの担当も、先輩に計画を立てていただき「施工写真を撮っておいで」と言われ、写真を撮りながら、仕事の流れを覚えました。

先輩から教えていただいた言葉に「現地現物」という言葉があります。この言葉は現場監督(施工管理)として大切なことが言い表されている言葉です。「図面を描いて事務所に座っていればいいわけではない。現地に足を運び、現物をみて、問題を解決するのが現場監督だ」。

先輩もその先輩に教えられ、現場で継承され続ける言葉。実際、施工をしてみると、色々な問題が発生します。職人さんも優秀な人が多いですが、図面どおりにはいかないこともある。そんな時に現地に足を運び、考え、決断する。それが現場監督の仕事。

さらに言えば、職人さんに「相談される」ことが大事で、そのために人間関係をつくるのも現場監督の仕事です。挨拶や笑顔はもちろん、普段の声掛けも大事。「大丈夫ですか?」「最近どうですか?」そんな世間話のような言葉が「自分はあなた達の方を向いていますよ」という意思を伝えます。

人間関係の構築。この仕事で一番大事なものは何か?と訊かれれば、間違いなくは私はそう答えます。人間嫌いであったらこの仕事はできない。逆に、“人間好き”なら、それだけでもやっていける。極端な話(本当に極端な話ですが)、知識も経験もいらない。知識や経験は職人さんが持っています。

人間関係。品質の維持・向上。それらを統括する意味での“組織づくり”がこの仕事なんだと思います。この仕事は“人を動かす仕事”“人に動いてもらう仕事”なんですから。


今後は、建築の施工管理として、経験と自信を積み上げていきたい。もともとの動機である、一般の会社員とは違う専門職として。

一般の会社ではPDCA(Plan計画・Do実行・Check点検・評価・Act改善・処置)がわかれています。でもこの仕事は、自分がリーダーシップを持って、PDCAすべてやれる。

そして、そのつくったものがカタチにみえて残る。いつ自分が振り返っても、建物はそこにある。いい仕事だと思います。

梅木 俊尚(うめき としひさ)

梅木 俊尚(うめき としひさ)

入社年:2014年 新卒入社

入社動機:「技術で生計を立てたい」「手に職をつけて、それを極めたい」という思いから、もともとは簿記会計を志し、大学院まで通う。大学院在学中に、建築・建設需要の拡大をニュースで知り、興味を押さえられず、進路の舵を建築へと変更。まったくの未経験から建設技術者を目指すために、就活ナビや企業ホームページで研究を重ね、WATを選択した。決断の決め手は、研修制度。「ここまでやっている(研修を充実させている)会社は、他社にはなかった」と語る。頭脳明晰で対人スキルが高い。相手にわかりやすく、しかも、わかるまで丁寧に話す口調が印象的。それは、相手の立場を汲み取り“何が必要なのか”を割り出す頭脳と、相手の目線でわかりやすく話す“思いやり”から来るものである思う。筆者もついついあまえて長時間のインタビューと長文になってしまったが、この仕事について核心に触れることができたと思う。

主な現場経歴

  • 01. 55階建て免震型タワーマンションの新築工事

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